小荘厳ミサの紹介
- kcosmochorus
- 2023年11月28日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年12月15日
今回は小荘厳ミサについてご説明します。
前のコラムにも書いたかもしれませんが、この”小”とは演奏の編成が
”小”なのであって、曲自体は1時間を超える”大曲”です(すでに大半の
音取りを終えた私達は身をもって体験していますね)
おおよその構成は多くのミサ曲とほぼ同じで、Kyrieに始まり、Agnus Dei
で終わっていますが、Credoの後の宗教的前奏曲としてピアノとハルモニウム
のみの演奏や、一部通常のミサには見られない箇所があります(Sanctusと
Agnus Deiの間にある、O Salutaris hositaがそれでソプラノソロで歌われ
ます)。
この曲は1863年夏ロッシーニ72歳の年にパリ郊外のパッシーにある彼の別荘
で作曲され、懇意にしていたアレクシス・ピレットウィル伯爵の妻ルイーズ
のために献呈されました。
翌64年に私的な形で初演され、ロッシーニはピアノ2台とハルモニウム、
SATBのソリスト、合唱8名での演奏を希望していたようですが、実際は総勢十数人で
演奏されたようです(初演人数については複数の情報ソースによって若干の
ブレがあります)。
初演は大成功に終わり、さらには1867年にはロッシーニ自身によって
管弦楽版に編曲されました。
次回はロッシーニの周辺について書いてみようと思います。
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