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色あせたシェイプ

ロッシーニの生きた時代(その1)


 ロッシーニは1792年に生まれ、1868年に亡くなっていますので、丁度フランス革命の直後に生まれ、ナポレオン3世の時代にまで生きたことになります(ちなみに1868年は明治元年!)。

 この時代のフランスはまさに動乱の時代でした。

 ロッシーニはイタリア人ですから、直接関係なさそうに思うのですが、実は彼の父親はフランス革命に共感していました。

 それは、イタリアはそのころ現在のように1つの国ではなかったことにあります。

 ロッシーニが生まれたペーザロはローマ教皇領でした。

 

 ところが、フランスでナポレオンが台頭し、イタリア遠征を行い、教皇領を併合します。

ロッシーニの父は(おそらく)反教皇派に属していたようで、フランス軍のペーザロ入城を支持していました。

 その後ペーザロが再び教皇領となると、今度は逆に逮捕されてしまいます(その後再びフランスが占領し、釈放されます)。

 さすがにこれには懲りたようで、釈放後は目立った政治活動は行わなかったようです。

 やがて一家は父の故郷ルーゴを経て、ボローニャに移住します。

 次回もロッシーニについてあれこれ書いてみようと思います。

 また何か気づきの点があれば、コメントに書き込み

 お願いします。

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