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色あせたシェイプ

小荘厳ミサの紹介

更新日:2023年12月15日



今回は小荘厳ミサについてご説明します。

前のコラムにも書いたかもしれませんが、この”小”とは演奏の編成が

”小”なのであって、曲自体は1時間を超える”大曲”です(すでに大半の

音取りを終えた私達は身をもって体験していますね)

おおよその構成は多くのミサ曲とほぼ同じで、Kyrieに始まり、Agnus Dei

で終わっていますが、Credoの後の宗教的前奏曲としてピアノとハルモニウム

のみの演奏や、一部通常のミサには見られない箇所があります(Sanctusと

Agnus Deiの間にある、O Salutaris hositaがそれでソプラノソロで歌われ

ます)。

この曲は1863年夏ロッシーニ72歳の年にパリ郊外のパッシーにある彼の別荘

で作曲され、懇意にしていたアレクシス・ピレットウィル伯爵の妻ルイーズ

のために献呈されました。

翌64年に私的な形で初演され、ロッシーニはピアノ2台とハルモニウム、

SATBのソリスト、合唱8名での演奏を希望していたようですが、実際は総勢十数人で

演奏されたようです(初演人数については複数の情報ソースによって若干の

ブレがあります)。

初演は大成功に終わり、さらには1867年にはロッシーニ自身によって

管弦楽版に編曲されました。

次回はロッシーニの周辺について書いてみようと思います。

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